treatment
⻭がなくなっても快適に⽣活をしていただくために
⻭を無くしたくない、出来る限り⾃分の⻭で過ごしたいというのは誰しもが思う願いであるとは思います。しかしながら年齢を追うごとに⻭の喪失が進む⽅はいまだに多く、最新の調査によると85歳以上での平均残存本数は10本程度となっています。
⻭を失ってしまった時、皆様が最初に思い浮かべられるのが⼊れ⻭(義⻭)ではないでしょうか?これは保険診療の関係や旧来からある技術的な点で選ばれる⽅が多いのです。
しかし、⼊れ⻭⾃体には外れてしまう、噛みにくい、匂いが気になるといった問題があるのもまた事実です。同じ⼊れ⻭でも作成⽅法やメインテナンスによって快適度は⼤きく異なります。⼊れ⻭は作って終わりではありません。むしろ作ってからのメインテナンスが実は⾮常に重要なのです。
当医院では⼀⼈ひとりの患者さまと向き合いその⽅に合った⼊れ⻭を作成いたします。
また患者さまのお⼝の中の環境に合わせた⼊れ⻭をお作りできるよう様々な種類もご⽤意させていただいております。
⼊れ⻭の種類・特徴
部分⼊れ⻭ 残存⻭がある状態で使⽤していただく⼊れ⻭になります。
残っている⻭にバネをかけて固定するタイプが⼀般的でバネの種類も様々です。種類によって費⽤も異なりますので患者さまとカウンセリングをさせていただき患者さまに合ったタイプをご提案させていただきます。
総⼊れ⻭ 上顎もしくは下顎に1本も⻭が残っていない状態の際に使⽤していただく⼊れ⻭になります。おそらく⼊れ⻭と聞いて最初に思い浮かべられるのがこのタイプの⼊れ⻭ではないかと思います。保険診療で作成させて頂く⼊れ⻭はレジンと呼ばれる⻭科⽤のプラスチックでできたタイプになりますが、プラスチックであるため強度⾯や快適性においてはやや難があることが多いです。当医院ではセラミックや⼀部が⾦属でできた強度・快適性に優れる⼊れ⻭もご⽤意しておりますので現在の⼊れ⻭にご不満がある⽅は⼀度ご相談をいただければと思います。
カルデント(ノンクラスプデンチャー) カルデント(ノンクラスプデンチャー)はクラスプがなく、義歯床の範囲を広げて歯茎を覆うことで維持させますので、入れ歯をつけていることが他人に気付かれにくくなります。 また入れ歯が外れたり、ずれたりすることが一般的な入れ歯と比べ少なくなり、残っている歯牙へ負担を減らすことができます。
また、カルデントは軽量な弾軟性樹脂を使用しているため非常につけ心地がよく、吸水性が非常に低い素材を使用しているため匂いや汚れ、雑菌などが付着しづらく衛生的に保つことができます。
インプラントオーバーデンチャー(IOD) インプラントオーバーデンチャーとは、総入れ歯の方で入れ歯が外れやすく、噛みにくいとお悩みの方に対して行う、入れ歯をアタッチメントという特殊な金具でインプラントに固定する方法です。埋入するインプラントの本数が2本で済み、本来上部構造(人工歯)を入れる部分を入れ歯にすることで、全体をインプラントにするのと比べ費用を抑えつつ入れ歯がずれたり外れたりすることがないというインプラントの良いところを取り入れることが可能となります。また、口腔内の骨がほとんど無く、骨造成など外科手術に対応できない・したくない患者様にもお勧めしております。
⼊れ⻭、ブリッジ、インプラントのメリットと
デメリット
⼊れ⻭
- メリット
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- 作製までの時間が⽐較的短い
- 保険適⽤が可能なため⽐較的安価に作製できる
- ⼊院など病気がちの⽅でもケアしやすい
- デメリット
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- ⼊れ⻭を⽀える⾻や⻭の影響が出やすい。
- 数年ごとに作りかえが発⽣し、調整を必要とする。
- ⻑期間に渡って安定したかみ合わせを維持することが難しい
- 違和感を⽣じやすく発⾳などにも影響が出ることがある
- 審美的な⾯で劣る場合が多い
ブリッジ
- メリット
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- 作製までの時間が比較的短い
- 保険適用が可能なため比較的安価に作製できる
- 入れ歯に比べかみ合わせがよく咀嚼がし易い
- デメリット
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- 土台となるしっかりとした歯が両側にないと出来ない。
- 残存歯の本数によっては対応できない。
- 健康な歯を削らなければならない。
- 土台にした歯に負担がかかる。
- 歯周病になりやすい。
- 土台となる歯が喪失する危険性が増す。
インプラント
- メリット
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- 安定したかみ合わせを長期間保つことができる。
- 残存歯が少ないまたは全く無い場合でも対応できる。
- 健康な歯を削ったり抜く必要がない。
- 審美的に優れている。
- 自然の歯と同じような機能が期待できる。
- 失った部分のアゴの骨がなくなるのを防ぐ。
- 適切なメインテナンスを行えば長期的に維持することができる。
- デメリット
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- 治療期間が長期に渡る場合がある。
- 手術が必要なため患者さまの健康状態によっては対応できない。
- 保険適用ができないため費用がほかと比べて高い。